8/24〜25 遠く離れた先には何かある
8/24
朝9時 絶賛台風通過中
テント底から滲む雨
濡れた服
テントの前もテントも泥まみれ
もうすでにヤル気なし
雨が止むのはいつになるやらと待ち気づけばお昼。
もやもやとかかる霧に雨…
心を無にして、ずぶ濡れになりながらテントを畳む
麓に降りたら雨は止んでだ。
しかし心は曇ったまま
相変わらずヤル気なし。笑
近所のおっさんに捕まり長々と話す
もう昼過ぎ。この調子で26日神戸に帰れるのか…
しかも
風呂入りてぇ
で
草津に来ました
硫黄の香りがそそります
温泉巡りをして
やっぱここは行っておかないとね
あーこれ持って帰りたい
激アツ45℃以上の湯船も
鍛え抜かれた?身体だと余裕で肩まで入る
暫く居着き、更に動く気を無くす。笑
で
泥臭いテントと雨臭い衣類をあちらこちらで干し、草津でキャンプ
この調子で26日に神戸?真っ直ぐ帰る?違うなぁ
メリハリ的な何か…バシッと走る
じゃあ明日
和歌山行くってヤバい?
下道だと非現実的な距離
でもあーだーこーだ考えるのとシラけやすい自分。
朝早く起きれたら行こう。
起きなかったら真っ直ぐ帰ろう。
テントから頭だけ出し、空を見ながらそう決めた
8/25
AM 04:00 起床
もう少し早く起きたかったけど無理だった。でもこの時間なら
和歌山行くっきゃないよね
キャベツ畑から朝陽を見る
しかし草津の隣の嬬恋付近にて
雨
予報じゃ晴れ
天気予報は大ウソ
ずーーっと雨
一瞬だけ晴れて、走る先に虹が見えた時は嬉しかった。
結局愛知に入るまで雨は降り
愛知の車の数と忙しさに揉まれ疲れを感じ、とりとめもなく南下する
群馬〜愛知〜三重と渡り
念願の和歌山へは夕方に入り
でも行くなら
本州最南端
って決めていた
でも和歌山って言っても大きい
見えない所で陽は沈み、月が海から見えていた
和歌山入ったらどこで泊まってもいいだろと頭の中では分かってて
どうして、よりによって一番遠い最南端を目指したのか分からない。
バイク乗りだからそんな選択を選ぶんだろ。
月明かりと寂しい街灯に照らされた海岸線沿いを走り
20時頃に本州最南端 串本町 潮岬キャンプ場に到着
しかし残念なことにキャンプ場が人でいっぱい…
でも同じバイク乗りのおじさん達と仲良くなりテントも隣同士に建てることができ
更に
飯と酒を沢山頂くという
三重県から来られた優しいおじさん達でした。
草津から来た話をしたら驚いていた。
歳は離れてますが、友達のように気さくで楽しく。疲れた身体でも時間を忘れ、日付変わってもバイクの話に夢中になっていた。
三重に来たら是非遊びに来てと言われ、連絡先も交換し嬉しかった。
そんな最終日の前日、最南端での出会いがあった1日。
時々、人との出会いに恵まれた日を感謝する。
でも明日でそれは終わりを迎える。
旅の終わりと新しい事に思いを募らせて眠った。