西表島カヤック旅〜鹿川湾〜
コロナで自粛休みも始まり
いつまで休みやら…
普段できない事をやろう。
いつもいつも仕事の休みは
夕方頃「明日休み」
お昼「今から休み」
全く予定の立てれないイヤな休みの取らされかたをしていた。
よしキャンプに行こう。
カヤックで初キャンプだ。
西表島には人が踏み入ってこない完全自然が残る場所、南西の位置にある鹿川湾にキャンプ道具を積んで行こうと準備をしだす。
この辺り
出発日の天気は晴れマーク、出発の1日目は北西の風が強いが…徐々に北風に変わる流れで落ち付く予報。南の湾向かうから大丈夫じゃないか??とか思いながら。
4日後には別の予定がある、3日以内に帰ってこようと。
準備は慣れてるよーなそーでないような
カヤックにたくさん積み込んでも結局人力だからやりすぎ注意
テント、寝袋、クッカー、食材、水
緊急時アイテム、小物類、後は釣具。
これだけでももう大変。ビニール袋でぐるぐる巻きにして…
空だと持てるカヤックも激オモッ
もちろん浮くけど
期待と不安の次の日が待ち遠しく、準備を終わらせ、忘れ物ないかあれこれ考えながらその日を終わらす。。。
次の日
朝日が見える前に出発
無事帰ってこれますよーに祈り
上ってきた太陽を見ながら作ったオニギリ食べる
よーし行くぞ大海原
知り合いの漁船のおじさんが手を振る姿に妙に嬉しくなった。
スタートしてから1時間半、最初の岬を過ぎ、暫く漕ぎいつもの南風見田地区が先にある。
とーおくに見える突き出した所辺りかな…しかしまぁ
遠っ
見えてるだけマシか…
南風見田
すっっごいキレイ
気持ち良すぎてパドルが進まない。笑
小さなマンタがカヤックの下を泳いで行く姿も見え嬉しくなった。
見慣れた東屋が見える
これから先は人が来ない
気持ち引き締めて西へとパドリング
それから1時間
…
少しづつ風を感じ、海がそわそわしだす
所々、白波が見える。
そこから少し漕ぐと
とうふ岩見えた
もうこの辺りから…
風がぼーぼーなんですけど
これ以上近づける余裕はなかった。。
少し漕いだ先の浜で一休み
他はバラバラに割れた…
持ってたパンとか少し食べる
鹿川湾までもう少し、風が吹く中漕いで行く。
まだ余裕はある。波を受ければ船内と服はずぶ濡れだが…
とうふ岩を過ぎてから特にだけど
ウミガメの姿がたくさん辺りに見える
時にはカヤックの前に顔を出し息継ぎする姿やら、大岩のよう大きなカメやら
てかホントに多くて
クモの子散らすようにいるのだが
もう一生分見たな…と驚きすらしなくなった
暫く漕ぎ続けると鹿川湾が見えてきた。
やっとゴールだ…!
と気持ちは昂ってきたけど…
お腹の痛みも昂ってきた
こりゃ冷えた
風吹いてなかったら海に飛び込むけど
浜側見るなり岩…岩…岩山
着岸できる砂浜が先に見える…!!
漕ぐ漕ぐ漕ぐ
着岸するなり即離脱
海に入水
ざっぶぁーん
この世の天国とはここか…
目的地は目の前だけど
お腹スッキリしたけど風も強いし心は折れた
冷えたし乾くまで寝る。
次第に更に風は強くなっていった。
1時間休憩後、出発しようものなら
山からの吹き下ろし風が爆風を作る
だけど進もうと試みた
乗り込み少し海に出て感じた
自然は容赦ない
強い恐怖を感じた
カヤックが進まない真っ直ぐにできない
横になれば風と波で転覆の危機があった
突風が吹きまた浜に戻される
また1時間
そしてまた浜でどうするか岩陰でぼーっとなって海を見る
最悪ここでテント泊かな…っとかあれこれ考える
海を見てると、どんどん潮が引いていく
ヤバい
引きすぎるとカヤックは漕ぐこと出来なくなる
海に入っても膝ぐらい
意を決して
最後にもがいてみる
その時チャンスだった、風が弱まった
カヤックに乗り込みパドリング
底を擦る時は降りて引っ張り
浅いリーフから離れ外洋に出た
鹿川湾だ
強烈な突風は吹かなくても風は吹く
外洋にいる事から緊張感はあるけど
気持ちは嬉しい
そして
到着
海の美しさは言葉にならなかった
山からの川水も流れてきていてこの場所をテント場にした
ちゃきちゃきと準備をして
冷えた身体を焚火で暖めて
暖かいコーヒーを飲み海とカヤックを眺めていた
夜の星も素敵だった
ずっと眺めていたくなる空だった
久しぶりに冒険やら旅と感じる1日だったと思う。
寝袋に入るなり明日の事を考え
眠りは一瞬にやってきて次の日を迎えた…