イリオモテヤマネコの城
西表島を一周後の次の日
近所のにーちゃんと約束していた
西表難関のマヤグスクの滝へ行く事
身体は所々いってーけどとりあえず元気
このマヤグスクですが行き方に難があります。
大概のトレッキングは道路から山道入る事もあれば、カヤック使って行き山道入るのが大体なのですが
それでもトレッキング時間として長くても1時間前後が大半
大体は半日で終わる内容
だけど?
浦内川上流桟橋から少し歩きマリユドゥの滝、カンピレーの滝と続き、マヤグスクは遠く先にある滝。
遊覧船(30分)もしくはカヤックを使い(2時間近く)
そしてマヤグスクまでは上流桟橋から3時間近いトレッキング…
遊覧船は登山道スタート地点まで案内。
始発が9時30分最終16時10分が帰り最終便。
西表島難関の滝マヤグスク
何が大変かって時間制限でしょ
遊覧船で行って滝でゆっくりしすぎると野宿確定になっちゃうよね
とまぁ色々大変なんだけど
友人と話して遊覧船で行く事にしていました。
コロナの影響もあり念のため行く当日は営業しているか数日前に確認済み
スーパーで食料やら飲み物買い込み
1時間前ぐらいに乗り場へ
でもある異変に気づいた
看板には
「新型コロナの影響により当面営業を自粛させていただきます」
やってねー
中に人いたけど
「昨日からだけどこの時期なんでお金が発生する事は取り扱ってないです。はい。」
つっぱられた…
じゃぁカヤック…は積んできてない
「どうする」
とりあえず、話し込み大してしないまま1時間車を走らし家に戻り
よっしゃ2人乗りカヤック積んだぞ
さっ戻ろう
マヤグスク行った事がある人にはあり得ない判断です
だって出発が11時半だよ
もう全力で漕ぎます
でも残念な事に引き潮で(流れが逆)淡水になるまでペースは遅かった
そして何とか13時前到着
ちゃちゃっとカヌーを邪魔にならないとこに浮かばし
全力で登山道を駆け抜ける
寄り道マリユドゥの滝
カンピレーの滝
ここまでが一般の遊覧船の人達が来る所
ここから先が…
険しい道のりの始まりだった…
だけどもう大急ぎ
道のりは山あり谷あり…
でも意外にも道のりは分かりやすかった。登山道の整備もしっかりされていて藪の中突っ込むような道じゃない。
拍車をかけるよう早歩き
跡地だけどテン場にできる。テント無いけど。
踏みつけそうになるセマルハコガメ
岩を見て飛ぶように進む
ぬかるみがとにかく酷い。酷いぬかるみだとすねぐらいまでズッポリ入る。
ここまで来たらもう少し
道が開けて歩きやすい。鬱蒼とした道から解放されるようだった。
ドロドロの足を流しながら川を上がる
西表縦走路とマヤグスクと分かれ道になる。間違う人はいないと思うけど、間違ったら島の反対の集落に…いずれ出る。笑
分岐点を過ぎ沢を進んでいくと
念願のマヤグスクに着くことができた
今まで西表で見た滝の中でダントツに伝わるエネルギーは凄まじい。
幅と奥行きがあり実際の落差より大きく見える。
イタジキの川にあるから別名イタジキの滝だと。マヤグスクは方言でマヤは猫でグスクは城、滝はまるで大きな城に見える。この滝にぴったりな名前だ。
西表島の真ん中辺りにある滝。
強い水量が弾けるように流れ、西表島の自然エネルギーの根源だと感じる。
友人が騒ぎ出した。
「足に血が〜!!」
「ヒル〜!!!」
お互い靴の隙間にたくさん付いてる…
水の流れが弱い、無いとこにいるみたい
この時スタンドバイミーの主人公ゴーディーを思い出す。
滝の上
景色と滝の壮大さが伝わるかな。
更に上には滝があるらしけど…
水量が多く行けずジェットコースターの様に戻ってくる。
滝の水はかいた汗をさっぱり流す。
帽子のついた海の塩もな。笑
冷たい水によって流され最高に気持ちよかった。
水量もありヒルもいない。
しばし滝で写真撮ったりメシ食べたり遊ぶ
最後は得意のコーヒーを作って至福の落ち付き時間。。。
でもね
カヤック乗り始めてから
滝に着くまでに3時間半かかってんだよ
もうとっくに16時半なんだよ
沢山エネルギーチャージ出来たので出発
してすぐまた休憩
この場所が気になっていた。
ヒカゲヘゴが沢山生えていて
ゆっくりしてる場合じゃねーんだよ
そしてこれ以降は全て走る
2人は山猿みたいに。
木を掴んで飛び跳ねる。
段差も全て飛ぶ。
飛んだ反動が荷物の重みと足にドンとくる。
足にヒルがついてないか確認しながら。
(確認する度についていて気持ち悪い)
完全異常のペースで走り
わずか1時間半
明るい内にカヤックに着いた。
桟橋にユゴイが沢山いた。うまそう。
少し休憩、準備して出発
あぁ、暮れる。
生き物達も鎮まり、聞こえる音はパドルが水を掻き分ける音だけの浦内川。
息を切らし漕ぎながらも…安らぐカヤックになった。
だけど夜は来た。
ベタながら一番星が見え、拍車をかけるようにカヤックを漕ぐ。
そして案の定、真っ暗になった。笑
見えん。
えーっと、右?左?
何となくうすら見える川を進み遊覧船乗り場の自動販売機の灯りが見えホッとした。
僕らのマヤグスク冒険記はここまで。
山あり谷ありな大変な1日になったけどまた、行きたいな。
疲れ切った身体
その日の夜もぐっすり眠れた。
次の日
カヤックフィッシングしてみたいと言う友人に呼ばれ釣りしてたけどな。