奥西表を過ごした2人のカヤック
仕事が始まる前日
「一週間後に伸ばす」
観光業だから予想はしてた。
晴れ間が続きそうな1週間
西の海の網取湾にキャンプ行こう。
さっそく船浮湾からの景色
写真の位置
南風が強い…
風下はのんびりカヤッキング
船浮湾奥地のユナラ川
川がある場所は必ずマングローブがある
ぐるっと船浮湾を周り網取湾を目指したのだけど…
南風、向かい風が強いのなんの…
どこが4mじゃと思いながら、爆風に吹かれて騒つく波を越える
前回も行った網取港を目指す
30分の距離を1時間も身悶えしながら
何とかヘロヘロになりながらも網取湾横の浜に着き海に浸かりながら横になっていた。
暫くして海を眺めたら、遠くにカヤックが見える。
しかも来た方向からじゃない。
変な方向から来た
裏から来た人だ
こっちに向かって漕いできて顔が見えた
知った顔だった
同じ業種のともくんだった。
久しぶりに喋り
西表島を一周の途中みたい。
あー俺みたいな変なヤツいるんだなー
とか喋る。笑
お互い会話が止まらない
暫く一緒に行動しようって事になり
会ったその場でキャンプしました。
晩飯はお互い持つ食料と釣った魚と。
火の上ぐらいにアーラミーバイが焼かれている。
真っ黒になっちゃうけど、ウロコ剥がさず焼くと中はふっくら凄く美味しいよ。
焚火を見ながら色々な話をした。
募る話も沢山あり時間はあっという間
少し感覚が近い仲間に会えた事に気持ちは落ち着いていた。
翌日
どこで起きても朝日は気持ちいい
湿気が酷く暑く、眠りは浅かった。
ベタベタで気持ち悪かったから海を泳ぐ
さっぱりした後カヤックに乗り
魚釣って朝飯の足しにした。
口に棒を突っ込んで焼いても、結局突っ込んでるのも木だから結局燃える。
絵に描いたようには中々上手くいかない
写真見たら全然美味しくなさそうだろうけど、魚もパンも美味しかった。
のんびりダラダラして
片付け後2人で網取湾を周り船浮湾に向かう
彼は会社のシーカヤックを借りてきていた。6mぐらいあるそう。オレのより遥かに長く細い。そして長く細いはスピードにはっきりと差があった。
こっちが7割ペースで漕いでも5割ぐらいのペースで進めれると…。離されるとこれがまた大変。笑
細いだけにデメリットもあって、横波には弱いみたいで転覆、沈はしやすいみたい。
船浮湾にて
船浮湾にある小さな集落、船浮に行ってビール売ってるか行ってみたけど、そもそも売店は無かった。あるのは自販機。からっからに渇いた喉にコーラは美味すぎた。
結局出発地点の白浜に戻り、売店でビールやら食べ物、ともくんは今後の為の水を供給してもらった。
その日のキャンプ地は外離島と内離島との間の浜にした。
以前の一周時に島と島の間は突っ切れると思って行って、浜があって突っ切れなかった場所だ。笑
テントも張り魚も釣った。ナカジューミーバイ、コイツも美味しい魚。
3回目の焼き魚。無い知恵を絞り、サンゴのカケラと石を集めその上でキレイに焼いた。
気の合う仲間と過ごすと楽しい時になる短い1日に感じた。
テントも片付けてダラダラしていた。
一緒に行動するのも今日が最後だと決めて。
でも今日の目的地は決まっていた。
仲良川(なからかわ)上流にあるナーラの滝を目指した。
公式サイトとかでは
西表島の幻?の滝と呼ばれるナーラの滝
片道2時間のカヤックを漕ぎ上流を目指し、カヤックを降りて40分のトレッキングを頑張った者だけ見ることができる滝。
距離からして全部半分の時間と予想としたけど、そこそこ遠い。
でっかい川だ…
大きな川も、汽水域を抜けると淡水に変わり小さな細い川になってくる。
潮位はまだまだ浅く擦る擦らない、深い所を探しながら漕いで行った。
ともくんが「浅い所を漕ぐカヤックはカッコ悪く思う」
毎回思う。歩いた方が早いんじゃないかとか思うけど、大体そんな浅くなかったりすぐ深くなったり。
くだらない話をしながらも順調に2人は上流を目指す
登山道手前にて
俺のカヤックが小さく見える。
トレッキングルートは簡単単純明快だった。
迷う事のない、悩む事もないあっさりと分かる道だった。こっちで観光業してる人達の努力なんだろーなとか考えながら
無事にナーラの滝
着いてすぐ、服着たそのまんま水に飛び込み塩漬けの全身を浄化した
この瞬間の気持ち良さは格別だった
滝でビールを冷やし
昼飯にカレーとパスタとでスープカレーパスタを食べ乾杯した。
この後、彼は一周の道のりに戻らなきゃいけない。あまりに時間を一緒に過ごしすぎると、のちの道のりが寂しくなるなと呟いていた。
滝見ながらあれこれ話をのんびりして
元来た道をなぞりながら歩き、川を下った。
出発地点の白浜に着き缶コーヒーを飲み
「おーし行ってきます」
後日、無事一周をやり遂げ、充実した一周をできありがとうと言ってくれた。
3日間ばったりとは言え一緒にカヤックを漕ぐ事ができて改めてよかった。
今までカヤックはあまり人と漕いでみたいと思わなかったからだ。間違いなく自分より完璧に上手い人ならともかく(付いて行くのに必死になるだろうけど)それ以外で何かあった時に、その人を確実に助けれる自信も無いし、自分自身の自信のような余裕も無いから、自分だけの事での判断で一杯だからだ(ツアーだとそうなる前の判断をする)
でも技量が近いと、今後の課題も考えたりお互い学ぶ事もあるし、ツアーみたいな気遣いもいらないし、今回の海は荒れる事はなかったけど、荒れてもある程度放っておける。
間違った考えもあるだろうけど、カヤックで人と過ごす時間について振り返り考えた。
充実した3日間をありがとう。
そんな奥西表の端っこでの数日でした。