石垣島東海岸カヤック
少し
日にちが経ってからの事
写真は車道
リーフに沿って東の内海を漕いで行く計画
石垣まではカヤックは畳み定期船にて
今回は釣り仲間のお友達が伴走船ならぬ
釣りポイントで合流する伴走車付き
海で何かあっても何もできない。笑
7/14 9:50 南風7m
スタートは南東側にある宮良海岸を出発
遠くに見えるのはANAのホテルだ。
スタート地点でメシ食ったり喋りながら組み立ていると、この時は7月。汗が止まらず出発した時には汗だくだった。吹いてくる南風が夏を感じさせながらも風でざわつく波、被してくる海が汗を流していった。
出発して宮良海岸近くのホテルの展望台から数人が見下ろしていた。そんな時に沈なんてしたら恥ずかしいったらありゃしない、さっさとその場を越えて白保の海に向かった。
白保から見た石垣島の北部
左側には空港がある。後ろにはシュノーケルツアーの船が沢山いた。
白保はテーブルサンゴや青サンゴの綺麗な場所
潮が引いているとテーブルサンゴが表に現れ上陸できるよーだけど、満ちてた。
左側に空港も見えてきて飛行機飛ばないかなーっとそわそわ。てか待っていた。
フォォォンとエンジン音が響き
ピーチが飛んだー!
海から飛行機を見上げ、見えるいくつかの窓。
石垣島の海を見下ろしているのだろうか。
飛行機から海とほとんど一体化したカヤックは見えるのだろうかとか思い、少し見送るような気持ちで飛行機を眺めていた。
少し進み空港前の海を越えた場所。島側には採石場や少し先にのばれ岬がある所だ。
白波が島側手前まで押してるように見える。
落ち着いて漕げるリーフ無いんじゃないか?離岸流の場所に白波が立ってる?
地図の真ん中辺り
白波を越えなきゃいけないか…。恐る恐る越えれる白波か近づくもアウト。流れも早くピッチの早いうねりと砕け波に押し返されサーフィンしながら戻される。
浜側ギリギリラインを通ろうと近づくと…
少し高めに上がった砕け波が、本当はまばらな場所で白波に変化していた。ポイントを抑えて進めば大した事のない状態だった。
遠くから見ると連なって見えて進路が全て白波に見えていたって事だ。
細やかな、新しい経験だ。追い風だけど風も強いと内海の海じゃそんな事もあるんだなと考えながら、ほっときゃ早い潮流に流されるしパドルの漕ぐスピードを早めた。
13:30伊野田漁港に到着
友人が釣りをしながら待っていてくれた。
飲み物買ってきてあげると言われコーラをお願いした。
まだまだ先は長いのは分かってるし
のんびり話をしてたら14時になるし
この辺りはどーだったとか話を聞いてくれる。
中継地点に友人がいると嬉しいね。
出発する時友人が
「玉取崎展望台から写真撮るね」
と言ってくれた。
「伊野田漁港から40分ぐらいかな?」
石垣島で有名な展望台
遠くに展望台が見えてきた。
周辺の海は一段と青くその場で飛び込みたくなるほど透き通っていた。
展望台にいる友人は見えるか?でも見上げてもさっぱり見えなかった。余裕があれば展望台の前で電話しよかと思ったけど波があって残念ながらその余裕も無かった。
だけど嬉しい事に友人はちゃんと海に浮かぶカヤックを見つけてくれた。
最初見せて貰って全くどこにいるのか分からなかった。大体真ん中辺りに画面の汚れみたいにあるのが俺だ。笑
あまりに小さい姿に笑ってしまう。でも結構気に入った写真。海の大きさと被写体の小さな自分とのギャップに、たった1日でも海旅の壮大さを感じる写真だと思った。
もう1枚、すぐ見つけれた人は凄いよ。
拡大してもらった写真。笑
漕ぎ進めて行く内に内海の潮流が強くなってきた。流れが東に、外海側に流れる。ほっときゃ船首は完全に東に向く程の流れがあった。
この時辺りから漕ぐのにかなり苦労をしたのを覚えている。
左に1回漕いだら、右に20回パドルを動かさないと真っ直ぐ進まない。
次の合流場所に予定しているのは明石海岸。
「いつまでこの潮流なんだ…」
結構な苦行だった。カヤック乗った事のない人にはピンとこない話だけど、パドルを左右に動かす力は上半身全体を使って漕ぐ。ただひたすら右だけとなると腕の力が少し必要となってくる。これがひたすら続くと腕の疲労感がどんどん辛くなってくる。これが1〜2時間と続くとなると…
ラダー(舵取り補助機)が無いとこんな時地獄だ…
汗だくはぁはぁ言ってるオレとは違って伊原間周辺の海は爽快なキレイな海。写真撮ってたら船首は自動で右に向くけど。
写真の先っぽを越えると合流地点だ。
亀が沢山泳いでる。顔出してはカヤックに驚いて猛ダッシュで逃げて行く。追いかけながら進み明石海岸へ向かった。
人が泳いだり遊んでいる姿がちらほらいた。
時間が時間だから帰る姿やら、釣りしてる人や、不思議そうにカヤックを見る。
16:00明石海岸到着
最高の天気だ。恵まれた天気に感謝したい。
太陽も西に傾き出して、目の焼けも和らいできた。
2人で少し釣りして、携帯食のカロリーメイトを食べて落ち着いた(カロリーメイトは失敗だった。喉は乾くし、何よりバラバラに砕けていた。)
少しゆんたくしてから漕ぎ進めた。明石海岸の湾内は潮流も風も無く漕ぎ進めやすかった。湾内を出ると後ろからくる南風で煽られ、潮流に煽られ、相変わらず真っ直ぐはいかないようだった。
石垣島北東の地域は放牧地が大きい。観光の手も入ってない、何となし島らしい景色ような、石垣ではあまり見ないような風景だった。
牛さん達の団体だ
近づくと牛さん達はじっと見つめてくる。
ゴールまでもう少しだ。暑さでぐったりとしてきたが、海に飛び込む気にはなれなかった。スコップで海水を汲んで頭にぶっかけた。
暑さから目が覚め後ろを振り返り進んできた海を見つめた。諦めないで進もう、ただそれだけだ。
平久保岬から見下ろす海岸、平野海岸に着いた。遠くで友人が釣りをしては、気づいては手を振ってくれた。
ゴールを噛み締め、海の上で、カヤックの上で寝っ転がり足も外に出して優雅な漂流をして石垣島東部カヤッキングは終わった。
漕行距離40キロ 時間08:20
上陸時の休憩時間は切ってないから…8時間ぐらいか。
次の日石垣島をドライブ
久しぶりにミルミル本舗でアイス食べた。
この日も天気は良かった。
今回の旅路に付き合ってくれた、サポートや写真を撮ってくれた友人に心から感謝したい。
石垣の東の海を進めた嬉しさもあるけれど、友達に恵まれ、この日を過ごせた時間はきっと何より嬉しかったかもしれない。