波照間島カヤック一周
ニシ浜から出発
気楽な感じで漕ぎ進んだ
焦らずのんびり行こう。
反時計回りで島の北側にあるニシ浜から西へ。
言ってる意味がややこしいか。
方言で北がニシ、西がイリ、東がアガリ、南が八重山ではパイ。西東は日の入り日の出からの言葉からだとは分かってる。北南分からん。
ニシ浜から西の海は干潮時刻が近かったから浅くなって船底が擦らないか内心ビビった。
結局島寄りのリーフは浅すぎて、無理だったから外海に向かった。
島の北西の海の色はエメラルドグリーンのようだ。ニシ浜の青い海が暫く続くと思ったけどそうでもなかった。浅いから底がはっきり見えていた。魚がのんびり生きている所の上を通り魚達が驚いていた。
島の西側を漕ぎ進む。潮が引いてリーフはみな干潟、礁池となってリーフエッジ沿いに進む。
進み、島の西側を過ぎ南の位置に入った
立ち寄る浜もなく崖が見える先まで続く。
南西の風が強くなってきた事をよく覚えている。夕方前後の風速予報は5m前後だった。うねりも少し大きくなってきた。
波照間向かう事や波照間を一周するに風が5mだと言ったら5mだ。予報波が1.5〜2だと言ったらまんまそう。
自分がいる位置から南はもう何もない事を思いながら南を向いた。あると言うならフィリピンだろう。笑
崖っぷちを進み
懐かしいのが見えてきた。
日本最南端の碑
更に南から写真を撮れて満足
日本の南の島の最高のカヤッキングだ。
もっと近づきたい気持ちがあるものの、白波に殺されるから止めだ。
もうこれだけで満足感でお腹いっぱいだった。
さすがに、バテた。
残念なことにあまり休める海じゃなかった。
うねりが砕けた海が船内、コクピットに侵入してくる。
最南端の碑を過ぎ島の東側
旧波照間空港が…さっぱり分からなかった。
撮影したのはこの辺り
この少し手前磯場からでも磯マグロとかでっかいのが釣れる場所。
単調な景色を見ながら島の北東側へ進む。
内海の潮が引いてるせいで遠回りに大きく外洋側に進み、あるのか無いのか、体力を削り漕ぐ。
礁池に親子?が歩いて貝拾いをしていた。手を振っていたのが見え振り返す。サングラスをしていても目は太陽で焼けていて景色が霞む。
北側の真ん中辺りまで来た所で遠くにやっと港が見えてきた。
嬉しい。終わりが見えた。
すっかり太陽も西側にあって、眩しさと太陽の熱が自分自身を照らす。
今更ながら上潮に変わってからやっと内海にカヤックを浮かべる事ができた。
安堵感がある。ゴールもすぐだ。
待機してもらっていた宿に電話を済ました。各離島、小さな島には港に宿のお迎えがある。
事前に話をしていたスロープに向かった。
17時20分波照間発の安永の定期船が港に入って行った。暫くして、直ぐに船が動き出さないかエンジン音に耳をすまし、ビビりながら港の中へ進み、港に入ってすぐ左、宿のオーナーが手を振っている。
「スロープはあっちだから!」
多分そう言って案内していた。
定期船の後ろを通り、船着場を横切り
(オーナー撮影)
波照間島一周、ゴーール!!!
長い長い船旅も無事終わった
自分のカヤックで波照間島まで行き、日本最南端の島を一周する。カヤックを手にした時にイメージした夢だった。
また新たな目標は広がるだろうけど、今、身の丈プラスαの冒険を達成出来たことが嬉しくたまらなかった。
宿のオーナー以外にも人が集まって、親切にも船着場でカヤックや荷物の置く場所を提供していただいた。
お世話になった方々、皆様、ありがとうございます。
実際は16キロぐらいだ。宿に着くまでGPSを切り忘れていた。
想定外が体力の消耗により思ったより時間がかかっていた。
泊まる宿が「ハウス美波」
臨機応変に対応して頂いたお礼にパイナップルを積んでいたから差し上げた。
宿に着いてシャワー浴びて暫くぐったりした。
なーーんにもする気力が湧かなかった。
近くで買った飲み物もほぼ一気飲み。
「落ち着いたら来てね」
と言ってもらってたので行き
パイナップルを切ってもらって、波照間の泡盛の泡波を頂き西表島、波照間島の話を星がキレイに輝くまで話が盛り上がった。
近くの飲み屋に行って暫く人と話をした。
「カヤックで来た人?」すっかりその日は島で話が広がっていた。
ビール1杯につまみを食べて店員さんとも談笑し(後からこの人は石垣で会った事のある人だと気づく)
疲れがピークを迎え1時間程で部屋に戻ってきた。
波照間に来たら星空撮影に行こうと思っていたけど、そんな気は微塵も湧かなかった。
テレビをつけ、逃げ恥見ながらそのまま眠りについた。。
次の日波照間島をゆっくり見よう。
のんびりしよう。